潮の香りと柔らかい風にやさしさを乗せたような…
一口に看護部といってもそのエリアは広い。三船病院には一般病棟、療養病棟、結核病棟と三つの病棟があり、さらに一般外来部門がある。そしてその勤務体制もさまざま。二交代制の病棟もあり、看護師の仕事はとかくハードになりがち。そう、医療現場は一年365日眠ることはない。 三船病院の病棟には呼吸器疾患で一時も気を抜くことのできない患者さんもいる。夜勤ともなれば、夕方から明朝9時まで息を抜けない。宿直のドクターとの密な連携とスピーディーさが要求される。夜が明けてようやく緊張感から解放される。しかし、それでもまだ終わりではない。次のスタッフに引き継ぐための申し送りナースミーティングが重要だ。 あわただしく過ぎていく毎日ではあっても笑顔と向上心だけは失わずにいたい。自然環境に恵まれたこの地で看護師として従事できる誇りと喜びを胸に一日でも早く患者さんが普段の生活に戻れるよう手にやさしさを乗せてお手伝いしていきたい。
密なコミュニケーションが安心・安全を生む
医療事故のニュースが時々マスコミをにぎわすことがあるが、これはスタッフ間、あるいはスタッフと患者さんとの間のコミュニケーションが希薄であることに起因することが多い。とにかく看護現場においてはその密なコミュニケーションが安心・安全につながる。患者さんやその家族と心を通わせることはもちろん、患者さんの小さな変化にも気付ける柔らかい感性も必要だ。その感性を高めるには慣れを排し、常に程よい緊張感を保ちつつ、仕事の中に楽しみを見出していきたい。 三船病院では豊かな感性と明日への英気を養うため、生け花教室やスポーツ同好会なども自主的に活動し、スタッフ間の親睦をはかっている。