ますます進展するこれからの高齢社会にとって在宅での医療・介護は健康維持にとって欠かせない要素。
三船病院では、積極的に地域の医療機関や介護サービス提供者とのネットワーク作りを図りながら緊密な連携を保っている。その窓口となるのがケアマネージャー資格を有した居宅介護支援事業所のスタッフだ。

また、院内ではこれに加え、定期的に医師、看護師、リハビリ職員(理学・作業療法士)が一緒になって症例検討会を行う。

それは在宅療養といっても、その環境はひとり一人異なるため、生活全体を見据えたオーダーメイドのサービスが必要だからだ。

現在、在宅医療部門ではデイケア(通所リハビリテーション)と訪問リハビリテーションを行っているが、デイケアではリハビリを中心としたプログラムが用意されている。思いっきり体を動かしたあと、入浴・食事などのサービスを受けたり、同じリハビリ仲間との語らいでいつの間にか心も体もほぐれてくる。しかも自宅まで送り迎えしてくれるので安心だ。

一方、訪問リハビリは退院して自宅に戻ったところ思ったよりも生活に支障があり困ってしまうような場合、また在宅療養中に病状の変化があり生活に支障が生じるような場合に、作業療法士(理学療法士)が、利用者の自宅に訪問して、自宅で集中的なリハビリを提供する。
通所リハビリ、訪問リハビリにつては単なる機能訓練に留まらず、生活の質(QOL)を向上させることを重視している。それは、自分のことはなるだけ自分でやることで生きがいと張り合いを持ち、自立につながるからだ。

三船園の概要

三船園は●●年、介護老人福祉施設として三船病院に隣接された。文字通り風光明媚な環境に恵まれた施設です。

個室が●●室、4床室が●●室ある。また、4床室においては家具調の仕切りにより個室同様の快適さを追求しており、
また、従来の施設にみられた介護職員室(寮母室・ナースステーション)を廃し、オープンカウンターとすることで、入所者と職員のコミュニケーションをとりやすいように配慮している。

施設においては、介護やリハビリ、食事、入浴、レクレーションの提供をはじめ、家庭で介護を受けている方向けにはデイサービスなど入所から通所に至るサービスをトータルで展開している。

入所者の介護レベルは実に千差万別であり、状態や目標にあった適切なサービスが重要。高齢者本人や、家族・スタッフによって何度も、確認・見直し・修正を行いながら、医師・看護師・介護職・生活相談員・機能訓練指導員・管理栄養士などがチームを組んで、きめ細かく具体的な生活プログラムを提供している。住み慣れた我が家でのリハビリが心に安らぎをもたらす